サブ画面:1台のスクリーンを複数のゾーンに分割する
サブ画面とは?
サブ画面とは、1台の物理デバイス上で動く仮想的なスクリーンです。プレーヤーは1台、ハードウェア出力も1系統ですが、デバイスはまるで複数の独立したスクリーンであるかのように振る舞います。各サブ画面には、それぞれ独自のコンテンツ、スケジュール、オーバーライド、Proof-of-Playレポートがあります。1台のデバイスと1つのライセンスを共有していても、ダッシュボードからは完全に独立したスクリーンとして管理できます。
これはスプリットスクリーンのデザインやテンプレートとは別物です。始める前に、次のセクションで違いを理解しておいてください。
サブ画面とスプリットスクリーンアプリの違い
どちらもスクリーンを複数の領域に分割する機能ですが、解決する課題は異なります。
スプリットスクリーンアプリは、コンテンツアイテムのひとつです。固定レイアウトを作ってその中にコンテンツを配置し、1つのアイテムとして保存したうえで、スクリーンに公開するか、プレイリストに追加します。分割はコンテンツの一部として組み込まれます。ある領域の再生内容を変えたいときは、スプリットスクリーンエディターを開き直して、再度公開する必要があります。
サブ画面は、スクリーン自体が持つ特性です。各ゾーンはダッシュボード上で独立したスクリーンとして振る舞います。他の通常のペアリング済みスクリーンとまったく同じように、コンテンツをプッシュしたり、スケジュールを組んだり、オーバーライドを適用したり、レポートを作成したりできます。何も固定的に組み込まれていないため、他のゾーンには手を触れずに1つのゾーンのコンテンツだけを差し替えられます。ゾーンAの通常のスケジュールを動かしたまま、ゾーンBにフラッシュプロモーションをプッシュする、といったことも可能です。
どちらを選ぶか:
- レイアウトとコンテンツが1つのまとまりとして成立している場合は、スプリットスクリーンアプリを選びます。たとえば、固定ウィジェットを配置したデザイン済みのダッシュボードを、フルスクリーンのアイテムと一緒にプレイリストの中で流したい場合です。
- スクリーンの各領域を、独自のコンテンツ・独自の対象者・独自のスケジュール・独自のレポートで個別に管理したい場合は、サブ画面を選びます。
サブ画面はどんなときに使う?
例1: 両面表示のLEDビルボード
道路沿いに設置されたLEDビルボードが2つの車線の間に立っていて、片面は北向き、もう片面は南向きになっています。LED面全体は1台のプレーヤーで駆動されています。サブ画面を使えば、デバイスを方向ごとに2つのゾーンへ分割できます。北向きゾーンではある都市から来る車に向けたキャンペーンを流し、南向きゾーンでは反対方向の車に向けた別のキャンペーンを流します。それぞれの面が独自のスケジュールを持ち、広告主向けのレポートも個別に作成できます。
例2: 有料広告付きの空港フライト案内板
空港のホールに設置された横長のスクリーンで、左側にリアルタイムの出発便情報、右側に切り替わる広告を表示します。すべて、1台のスクリーンに接続された1台のメディアプレーヤーで動いています。左のゾーンはスケジュールに沿って出発便フィードを再生し、右のゾーンは空港がブランドに販売している広告プレイリストを再生します。各ブランドには、自社のゾーンだけを対象としたProof-of-Playレポートが提供されます。
その他のよくある使い方:
- 商品情報とプロモーション動画を組み合わせた小売店のスクリーン
- ウェルカムメッセージとライブメニューやニュースフィードを組み合わせたロビーのスクリーン
- 片面に案内表示、もう片面にスポンサーループを表示するホテルのスクリーン
サブ画面を有効にする
- サイドバーの スクリーン に移動します。
- 分割したいスクリーンをクリックします。
- 設定 を開き、詳細設定 までスクロールします。
- レンダリングモードでサブ画面を選びます。
- サブ画面を設定をクリックして、コンフィギュレーターを開きます。
ゾーンを設定する
コンフィギュレーターでレイアウトを選び、各ゾーンを設定します。
テンプレートを使う
テンプレートタブには、すぐに使えるレイアウトが用意されています。
- 50/50: 2方向の表示に最適な、均等な2ゾーン構成
- 70/30: メインゾーンとサイドバーの構成
- 3分割: 均等な3ゾーン構成
- 4分割: 4ゾーンのグリッド構成
- L字型: 非対称なレイアウト
- ピクチャーインピクチャー: 大きなゾーンの上に小さなゾーンを重ねる構成
- フリー: 空のキャンバスから作成
自分でレイアウトを作る
画面タブでは、ゾーンを手動で追加・名前変更でき、四隅をドラッグしてサイズを調整できます。
キャンバスの解像度
キャンバスの解像度は、上部のツールバーで設定します。よく使われるプリセットは、フルHD(1920x1080)の横向き・縦向きと、4K(3840x2160)です。特殊なスクリーンには、独自のサイズを入力することもできます。
保存 をクリックして設定を確定します。
サブ画面にコンテンツをプッシュする
スクリーンを分割すると、各ゾーンが親デバイスの下にインデントされた形で、スクリーン の一覧に独自の行として表示されます。これ以降、サブ画面は他のスクリーンとまったく同じように扱えます。
- ファイル または プレイリスト を開きます。
- コンテンツを選択し、スクリーンに送信をクリックします。
- 送信先のリストには、親スクリーンの名前を接頭辞としたサブ画面が表示されます。たとえば「受付スクリーン - 画面 1」のような形です。
- サブ画面を選んで送信をクリックします。
同じ操作の中で複数のサブ画面を選択すれば、異なるゾーンに異なるコンテンツをプッシュできます。1台の親デバイスと別のデバイスのゾーンに、同じコンテンツを一度に送ることもできます。
ゾーンごとのスケジュール、オーバーライド、レポート
各サブ画面は完全なひとつのスクリーンなので、スクリーン単位の機能はすべてゾーン単位でも動作します。
スケジュールは、通常のスクリーンと同じ方法でサブ画面に紐付けられます。各ゾーンは他とは独立した、自分だけのスケジュールに従います。
一時的なオーバーライドは、1つのゾーンだけを対象にできます。他のゾーンは通常のコンテンツをそのまま再生し続けます。ビルボードの片面だけにフラッシュプロモーションを流し、もう片面は止めたくない場合に便利です。
Proof-of-Playレポートはゾーンの選択に対応しています。レポートを作成する際に、デバイス全体を対象にするか、特定のゾーンにするか、複数デバイスにまたがる複数のゾーンにするかを選べます。各ゾーンが独自の再生データを出力するため、同じスクリーン上の異なるゾーンを別々の広告主が利用している場合にも重要な機能です。
分割を解除する
分割したデバイスを、通常のフルスクリーン表示に戻すには:
- スクリーン設定を開きます。
- レンダリングモードで標準を選びます。
- 保存 をクリックします。
すべてのゾーンが削除され、次のハートビートでデバイスはフルスクリーン表示に戻ります。
ヒント: サブ画面は追加ライセンスとしてカウントされません。分割は1台のデバイス上の設定にすぎないため、請求内容は変わりません。ハードウェアの解像度はそのままで、キャンバスのサイズはあくまで1つの物理出力の中でゾーンをどう論理的に配置するかを表すものです。